くすっと笑える癒やし系
昨年のNHK朝ドラ「とと姉ちゃん」で、仕出し屋の娘・富江を演じていた姿が印象に残る。ピエール瀧ふんする父親らぶっきらぼうな言動も多い家族に、心地よい柔らかさを添えていた。掛け算の九九を言い間違えるなど、バラエティー番組で「おバカキャラ」を披露してきた彼女だが、今では「お芝居がすごく好きで、撮影はとても楽しい。バラエティーはほどよくやらせていただいています」。2年前の「AKB48」卒業とともにおバカキャラも「卒業」し、女優の道をひた走る。
大阪市西成区を舞台にしたNHK・BSプレミアムのドラマ「アオゾラカット」(15日午後10時)で、地元の小さな美容院の店員、遥を演じる。家を飛び出しパリで美容師として働いていた主人公、翔太(林遣都)は、母の死の知らせを受けて西成に帰ってきた。美容院を営む父親(吉田鋼太郎)と衝突を続ける翔太を、遥は案じるが……。
神奈川県出身で関西弁のドラマは初挑戦だったといい、関西弁のテープや関西人のしゃべりを「ひたすら聞きまくった」と振り返る。大阪人の遥は「コミュニケーションをとるのがすごくうまい。私とは似てないですね、あんまり人としゃべれなくて」。インタビューでの話しぶりも穏やかな彼女だが、好きな食べ物を聞くと「グミです。でもオレンジ味だけ残っちゃうんですよね」。意表を突く答えに、周りにいたスタッフの笑みがこぼれる。一方、演技では「関西弁のぶん、オープンになれたというか。いつもと違う感じでした」。関西弁の持つ力を、自分の力に変えてみせた。
ドラマの見どころは「人の温かさですかね。林さんと鋼太郎さんの親子の物語に感動する」。そして「笑いがちょくちょく入ってて。くすっとするシーンが何度もあります」。演技から温かさがにじんで、くすっと笑える面もある--。えっもしかして、それって川栄さん、あなたのことでは?【屋代尚則、写真・宮武祐希】
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번역따위................ 귀찮다